舞族誕生
自己の内的宇宙への参入は、
試みの深度と共感の震度によって
私たちを取り巻く
時空の相貌を変化させる。
そこが異界。
舞うことは祈り、
問うことは
いつか祝福へと導かれる。
「いま・ここ」の深淵に触れ、
「いま・ここ」が
あらゆることの宝庫と知る。
舞うことから、
肉体の奮え、
感情の渦、
そして不信、
絶望を通過して、
骨の髄から響いてくる
原始の生命音と共振する。
肉体(物質)に
言語以前と言語以降の
曼陀羅界が宿っていることの
実感の中にスピリットを招く。
俗との対比としての聖ではない、
絶対的な聖性が
ありとあらゆる存在と
現象の中に闇のごとく輝く。
それは、
一般の芸術性を標榜する考えや
主張としての肉体表現でもなく、
単に娯楽としての自己満足でもない。
まさに、
自己探求そのものが
自己以外と共鳴し合う
道場の真ん中に立つ姿のことである。
舞族は
そこに参加する人々の魂と
時空の共鳴場として誕生した。
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